文鳥川柳

奥深き文鳥たちの世界

【文鳥川柳】第十四句

もうずいぶん前ですが、6羽のヒナを育てたことがあります。

 

最初に飼ったオスの文鳥にある日お嫁さんを迎えました。

そしてあっという間に卵が6個。

びっくり、6個の卵すべてからヒナが生まれました。

 

手乗りにするため、生まれて3週間後、親から引き離し、ヒナたちの親がわりの生活が始まりました。

1日6回の餌やりに温度と湿度管理。

「衣」は自前で生えてくるので私の関与は必要ないですが、「食」「住」のお世話は”てんてこまい”という言葉がぴったり。

 

ヒナを親から引き離してすぐは、子煩悩だったオスの文鳥がせっせとヒナたちに餌を運んでくれていたのを覚えています。

私がちゃんと餌をあげていても、自分もあげたいお父さんは毎日がんばっていました。

でも悲しいかな、ヒナたちもお父さんから餌を受け取らなくなる日がやってきました。

それでもがんばるお父さん。

でもヒナは食べてくれない。

結果、全部おとうさん文鳥の栄養になったようで、羽もつるつるピカピカ、栄養満点の体に変わっていたのにはちょっと笑ってしまいました。

余談ですが、ほほえましいエピソード。

 

鳥のヒナをかなり小さいときから育てるのは本当に大変。

それでもヒナたち、無事6羽が育ち、みんな手乗りになってくれた時には感慨深いものがありました。

 

ペットショップに並ぶより前のヒナ鳥は壊れそうなほど無抵抗で本当にちっちゃいです。

羽のないむけむけの時から一生懸命生きる姿になんども笑顔と元気をもらいました。

卵から見ていた子たちが手乗りになり、今はもうみんないませんが、いい思い出になっています。

 

ちっちゃいヒナ、大人になっても手のひらサイズ。

それでもかけがえのない1つの大事な命。

もし鳥さんにご縁があった時、ヒナはヒナで、そして大人になってからも、きっと思う以上にお世話は大変です。

大変なお世話も楽しみに変えて大切にお世話してあげてほしいなと思います☺

 ヒナ6羽

 お父さんとヒナ達

 お父さん(右)とお母さん(左)